【フィリピン留学】TOEIC300点台からIELTS6.5取得までの道
こんにちは。
昨晩、フィリピン留学時代の友人と久し振りに韓国のソジュを呑み、語学留学時代を振り返り始めたkenkenです。
写真はフィリピン留学で毎週のように行っていたSMモールからの、バギオの風景。
そんなこともあり今回からは、何回かに分けて自身の英語力を作る基礎になった、フィリピン・バギオでの語学留学の話や、その際に取り入れていた勉強法などをシェアして行こうと思います。
フィリピン留学という決断
僕は元々、留学前は日本でごく普通に働いていました。
その時は某テーマパークに務めていて、僕の体感的なものもありますが、そういうところで働いている人たちって結構ユニークな方が多かったように思います。
そう言ったこともあり、最初はお金を貯めて、日本国内の大学に編入しようと考えていたのですが、その時の後輩の子に影響されて海外に行ってみようかなと思うようになりました。
それまでは海外に出るなんていう発想は自分には1ミリもなく、実際に海外にはアメリカに社員旅行で4日行った事があるだけでした。
その後、色々な国を調べていくにあたり、ほぼ多くの人が行き当たるであろう、オーストラリア・カナダでのワーホリ/学生ビザでの語学留学に行き着き、最終的には費用面などの折り合いからオーストラリアでのワーホリに落ち着きました。
ただ、その後も調査を重ねていくうちに、オーストラリアでワーホリメーカーに許されている最大4ヶ月の語学学校では不十分ではないか、また本当に仕事を通じて英語を上達する事ができるのか、などの不安が生まれて来ました。
結果論にはなりますが、実際、それだけでの短期間、また仕事では英語のコミュニケーションの練習にはなったけれども、今の自分の語学力には達していなかったと思います。
そうして自分の目に止まったのが、フィリピン留学でした。
ワーホリ前の準備段階、または企業の英語研修先として近年注目されて来ており、また費用面的にも破格で長期間渡航する事ができる。
また、欧米留学ではほぼありえないマンツーマンでの授業なども、魅力の一つでした。
実際には、本当に効果があるのかどうかも未知数だったし、なんか怪しいなとも思いましたが、それらも自分の何かしらの肥やしになるだろうと、藁にもすがる思いでフィリピンへの語学留学を決断しました。
フィリピン渡航前の語学力
これは表題にも書いてありますが、決して高いと言えるものではないですね。笑
人生で英語の語学力の試験を受けた事がそもそも3回しかなく、小5で受けた英検4級と学生時代に単位のために受けたTOEIC、そしてシドニーに来てから受けたIELTSが全てです。。
TOEICを受けたのが、高専の4年生の時(19才)ですので、渡航の4年ほど前で実際の実力はそれよりも下だったと思いますが、
TOEIC 395点
まあ、お世辞にも高くはないです。笑
ただ、自分の中でだいぶ救いだったのが、中学生の時に英語はちゃんと勉強していたためか、渡航前に中学英語だけは完璧に仕上げていく事ができました。
(もちろん知識として読み書きができただけで、スピーキングは全くでした)
ですので強いて言えば、何も特別なこともなく、ごくごく普通のレベルで渡航することになりました。
自信を打ち砕かれた留学開始当初
留学時にはエージェントも利用させていただき、バギオという地域にある、PINES INTERNATIONAL ACADEMYという学校に通いました。
(写真はPINESの上級者キャンパス)
フィリピン留学というとよく、セブ行ってたの?と聞かれますが、バギオには海もなく、ただただ山しかなく、標高も高かったためか肌寒かったといいう記憶しかありません。笑
ただおかげで勉強には集中できました。
さて、、、
到着後、翌日にはレベル分けテストがあり、午後からは早速授業というスケジュールでした。
この学校はGeneral English Course (一般英語) コースが10のレベルに分かれており、
Level 1 - 3 : Refresher Campus (初級者)
Level 4 - 5 : Bridging Campus (中級者)
Level 6 -10 : Advanced Campus (上級者)
という感じになっており、その他にも上級者キャンパスからは、種々の英語試験対策コース(IELTS, TOEFL, TOEIC等)も受ける事ができ、コースも充実していました。
そして、クラス分けの結果は、、、、
見事、Level 2からのスタートでした!
だってさ、英語喋ったことないし!
そもそも何言ってるか理解できへんわ!
とか、そんなレベルでした。笑
そして、一番最初の授業は忘れもしない、リスニングの授業。
クラスに入るとバッチメイト(同期の学生)の日本人の男子が2人と台湾人の女子が1人。合計4人で授業をしました。
内容としてはCD音源を聞いての穴埋め式のディクテーション(英文の書き取り)でしたが、もちろんできる訳もなく、先生にめちゃくちゃ遅く読み上げてもらい、4回目くらいでやっと書き取る事ができました。
授業後にクラスメイトたちと話したところの全員の感想は(本当はEnglish Only Policyのある学校なので日本語で喋るとやばいですが、笑)
俺たちヤバいところに来てもた。笑
そう、僕の英語に対する微かな自信はこの時ボロボロに打ち破られました。。
英語学習の進捗
当初、3ヶ月、一般英語コースでの留学を既に申し込んでいたのですが、
途中で、語学力の証明を得たいと考え、上級者レベルに上がった時点でIELTSコースに変更し、金銭面的にも余裕があったので、さらに1ヶ月延長することにしました。
1ヶ月目
Level 2からのスタート。
ターム途中で入学したこともあり、2週間後には月1のテストを受け、なんとここでLevel 4に飛び級する事ができました。
2ヶ月目
Level 4 で1ヶ月間学習し、順調にLevel 5に上がる事ができました。
3ヶ月目
ここでもLevel 5で 1ヶ月学習し、無事に上級者キャンパスに移り、IELTSコースをスタートさせました。ちなみにフィリピン在学中は海外大学留学という目標はなかったので、Academicではなく、General Moduleを勉強しました。
一番最初のIELTS General の模擬試験の結果としては、
Speaking : 4.5
Reading : 4.0
Listening : 4.5
Writing : 4.0
Overall : 4.5
という、何もわからないまま受けたと考えると、まあまあな感じの結果でした。
4ヶ月目
ここではコース開始1ヶ月後とコース終了時、計2回の模擬試験を受けました。
結果は以下のようでした。
Speaking : 5.5 → 6.5
Reading : 4.5 → 4.5
Listening : 5.5 → 6.5
Writing : 5.0 → 6.0
Overall : 5.0 → 6.0
1ヶ月経っても、あまり顕著な変化は見られなかったのですが、
ラストのテストではなんとか好成績を残す事ができたのでしょうか。
(Readingを覗く。笑)
模擬試験なので、公式のものでは決してないですが、このスコアこそが僕のフィリピン留学の可視的な集大成じゃないかな、と思っています。
そして、卒業後、すぐに渡豪したのですが、そちらでのIELTSコースも無理なく始める事ができ、公式テストのAcademicで一発で6.5を取得する事ができました。
フィリピン留学の向き・不向き
フィリピン留学がオススメできない人
ここまで書くと、フィリピンへ行くと英語が喋れるようになる!と思う人が多いかもしれません。
ですが、現実はそんなに甘くありません。
というのも、これだけ効果的なフィリピン留学でも、終わってみればあまり英語力が伸びなかった、という人は少なからずいます。
そんな人たちの特徴としては、
・ただ、授業に向かっているだけ。
・マンツーマン授業だから、頑張らなくても次第に話せるようになるはず。
・結局、同じ国籍の学生同士で母国語で喋ってしまう。
・自習しない
これは、どこの国のどんな言語の学校に行っても起こりうることではありますが、
フィリピン留学では欧米留学と違い、決まった国籍の学生(日本、韓国、台湾、ベトナム、モンゴル等)しか集まらないため、こう行った傾向が強いと思います。
また、4番目の予習・復習をしない、また、自分の勉強をしない人は伸びにくい傾向にあるように感じました。
やはり人間定期的に復習しないと、ならったことなんてすぐに忘れてしまうし、
授業でスピーキングの練習をしたいのであれば、outputの前に倍近い量のinputがないと出てくるものも口から出てこないと思います。
フィリピン留学がオススメできる人
では、どんな人にフィリピン留学がオススメできるのか。
ここからは完璧に僕自身の経験だから来る偏見ですが、
・中学英語はほぼ理解できる初級者
・2ヶ国留学でワーホリを絶対に成功させたい人
・ワーホリで思うように英語が伸びずに帰国前に語学力の照明が欲しい人
順番に解説して行き来ます。
初級者
どこの国でもそうですが基礎ができてないと、まず話をする事ができません。
よく、留学経験者で、「学校の勉強なんてできなくてもコミニュケーション取れるよ」とか聞きませんか。
僕はそういう声を否定するつもりは全くありません。
でも、それって果たして会話なのかな、と僕は思ったりします。単語だけでももちろんわかってくれるし、生活はできます。これは間違いないです。
ただ、きちんとした文法や微妙なニュアンスの違いなどは、やはり勉強しないとわからないし、会話にならず、薄っぺらいものになってしまいます。
ですので、あまり難しいことは言わないとしても、中学英語くらいはやはり自分で勉強しておくのが無難かな、と思います。
難しくないし、だって13-15歳の中学生が勉強してるんですからね。
それが自分でできないようなら、多分留学しても自分で予習も復習もできず、結果が得られないでしょう。
また、後日僕の留学前、中にした勉強法もアップするつもりです。
また、僕はフィリピン留学が適しているのは、英語初級者から中級者までかな、と思います。実際のところ、フィリピンの先生たちは英語のネイティブでない事がほとんどです。
第2言語として英語として教えているので、特に初学者にも分かりやすく教えてくれるプロです。ただ、限界はどうしてもあると思います。
また、逆に欧米の語学学校の先生はネイティブです。ですので、ある程度英語ができる人たちに英語を教えるのはプロですが、自分は母語として英語を取得しているので、全くそれができない人に対して教えるのには不向きです。
ですので、中級者まではフィリピン、上級者で英語をもっと勉強したい人には欧米の語学学校をお勧めします。
ワーホリ満喫したい勢
2番目。
これはもう僕の体験談です。
ワーホリ生活を満喫できるかは、もう仕事によって得れる収入がカギを握っていると行っても過言ではありません。
せっかく、異国に来たんですから旅行などもできるだけして回りたいはずです。
でも、先立つもの、そう、お金がないとできないですよ。
で、お金がいっぱい稼げるローカルの仕事をゲットするには、英語ができないと余程の運がない限りは高待遇の仕事はゲットできないと考えていいでしょう。
ジャパレスですら、いいところは英語が話せないとそうそう雇ってもらえません。
なのでワーホリ生活を満喫したいよ、という人にもお勧めします。
ワーホリ終了勢
では、最後。
これは言わずもがなでしょう。英語も何も功績もなく日本に帰ると、海外に出て一体何をして来たの?状態になってしまいます。
よくネットで、「ワーホリで人生が狂った」「ワーホリのせいで再就職できない」とか、そんな記事も目にしますよね。
でも、そんなのも英語のスコアさえきちんととってしまえば、後付けではありますが意味のあるものに昇華できるでしょう。
あういう記事は事実ではあるのでしょうが、その結末は自分自身がどうリカバリーするかで変わって来ると思います。
まとめ
フィリピン・バギオ留学から1年がたった今、僕が感じている事は、
本当に満足のいく留学ができた。
という事です。
先ほどと同じことにはなりますが、フィリピンでの4ヶ月弱がなければ、今自分はこんなに英語も喋れていないだろうし、シドニーでの1年間のワーホリも充実したものになっていなかったと思います。
また、何より、シドニーで大学にもいける事が決まり合法的にオーストラリアに3年はステイする事ができます。
控えめに言っても、フィリピン留学の賜物です。
この記事を読んで、少しでもフィリピン留学、またそれからの2ヶ国留学に興味を持ってくれた人がいたら幸いです。
では今日はこれまで。